
12月に入り、ただでさえ毎日忙しいのに、我が家の子供たちは絶好調!イタズラ全開です^^しかも、なぜか忙しい時に限って、絶妙にイラっとするようなことをしてくれるんですよね。昨日、帰ってきて夕ご飯の準備をしていると、いつもにぎやかな三男がやけに静かにしてるな〜(この時点ですでに嫌な予感)と思い、ふと見ると・・・
な、・・・なんかやってる。
静かに座っている三男の右手には色鉛筆、左手にはテレビのリモコンが・・。「何やってるの?」と近づいてのぞいて見ると・・・リモコンのボタンのすき間を一生懸命色鉛筆でぬりぬりしてるじゃないっすかー!
あ〜あ〜やっぱりね〜!やってくれたね〜!
ボタンのすき間、丁寧にぜ〜んぶ塗っちゃってるよ〜!
どうやって消すんだよぉぉぉ〜涙
とまぁ、我が家は毎日こんなんばっかです。でも、子供の気持ちに少し寄り添って考えてみると、子供はイタズラしようとか、ママを困らせようとか、そんなことは1ミリも考えていないんですよね。自分が思いついたことに、自分なりにチャレンジしてるだけです。それが悪いことだなんて「知らないだけ」なんですよね。そう思うと、この色えんぴつで塗りたくられたリモコンも素晴らしい作品に思えてきたり・・はは・・しないね。
そんなワンオペでもなんとか頑張っている私ですが、子どもを育てながら最近特に思う「核家族のあり方」について、見つめ直したことを書いておきたいと思います。
目次-Contents-
子どもが逃げる、大事な場所
核家族のあり方を見つめ直す
ところで、突然ですが、みなさんのご家庭は核家族ですか?
それとも拡大家族ですか?
我が家は夫婦+子供3人の核家族です。
最近3人の子供を育てながらよく考えることがあるのですが、核家族化している現代の家庭環境の中で子育てをするというのは、色々な意味でとても難しいことなんだなと感じるのです。特に子供を育てていく中では、悪いことだと教えたり叱ったりする場面は毎日のようにあると思います。そういう時に我が家のような核家族の親が一番気をつけなければいけないことは、子どもたちを追い詰める環境を作らないことだと思うんです。
子どもを追い詰める環境
子供を叱るとき、ママが子どもに注意する。するとパパも同じようにママを援護する。我が家も、夫が特にそうでした。私が子供を注意している時に、「そうだぞ〜」とか「ダメだろ〜」とか私と一緒になって子どもを注意するんですね。でも、これって子供にとってはどうなんだろう・・ってふと考えてみた時に、大人2人に同時に怒られるなんて、私でも怖いなって。しかも家にはママとパパしか大人がいないのだから、他に逃げ場がない。これは決して我が家に限ったことではなく、どの家庭でもけっこう日常的に起こっていることだと思うんです。
色々な家族を見ていても、たいてい夫婦で一緒に子供を注意したり叱ったりしているんです。でも、本人達には子供を追い詰めている自覚なんて全くないと思います。それが日常の家族の風景だからです。でも、子どもって大人に叱られると傷つくんですよ。ましてや、大好きなママやパパから叱られたならなおさら。だから、子どもが傷ついた時は必ず「大丈夫だよ」と抱きしめてくれる別の大人が必要だと思うんです。でも私たち親が二人で子どもを責めていたら、核家族の場合は逃げ場がないんです。逃げ場のない子どもは、傷ついた気持ちをうまく消化できないままになってしまいます。
子どもにとっての理想は拡大家族
傷ついたときに逃げ場があると、叱られた後の子どもの心は全く違います。
以前、テレビで林修先生が、子供を育てる家庭環境について話されていたのですが、その話の中で林先生は、ちびまるこちゃんの家が理想と言っていました。
※この話の具体的な内容としては「東大に入れる方法」なので少しテーマが異なりますが、子どもが育つ環境としてはとても参考になると思います。
教育って、教え育てることではなく、「教え育つ」なんですよ。そして子供は両親だけでは育ちません。おじいちゃん、おばあちゃん、友達、先生、近所の人、サークルの仲間、いろんな人が作る大きなバスケットの中で育つのです。親もそのバスケットの1要素でしかないのです。まる子ちゃんは、お母さんには厳しく叱られ、お姉ちゃんとは結構厳しいライバル関係だけど、友蔵じいちゃんとはクダラナイことばかり言い合っている。この冗談が言い合える人間関係ってけっこう大切なのです。家庭や生活環境の中に、緊張と弛緩が程よいバランスで存在することになり、それが人格形成にも貢献していくからです。
林先生は、ちびまるこちゃんの家を「緊張と弛緩が程よいバランスで存在する」と表現されていますが、これがまさに逃げる場所があるということだと思うのです。まるちゃんは、宿題をやらないとお母さんには叱られるけど、友蔵じいさんのところへ行けば「宿題なんてやらなくても死ぬわけじゃない」と励ましてもらえる。この家庭内の多様性や心の拠り所が、まるちゃんの色々な考え方を育てたり、自分と違う考えを持つ人たちを受け入れられる心を築いている気がします。
私自身、ちびまるこちゃんと同じように拡大家族で育っていて、小さい頃は共働きの両親に代わって祖母が身の回りの世話をしてくれていました。母に甘えられなくても祖母に甘えられたし、父に怒られた時はすぐに祖母のところへ逃げていました。怒られて傷ついた私は、祖母になぐさめてもらい、またすぐに元気になって遊びまわる、という感じでした。そういう環境が自然とあったので、今思うと自分には心の逃げ場があったなと思います。だからこそ、自分の子供たちに対しても、一緒に住むことは難しくても、そういう環境を作る努力はしたいと思っています。
家の中に子どもの逃げ場を作る
我が家で頑張っていることは、いつも必ず子どもの逃げ場を作ること。
私が叱っている時は、夫は何も言わずに見守り、子どもたちの逃げ場になる。
夫が叱っている時は、私は何も言わずに見守り、子どもたちの逃げ場になる。
だから我が家には、いつも逃げ場があります。小さいかもしれないけれど、最大に受け止める努力をする。それを夫と一緒に決めました。長男が小学校の先生に叱られたり、次男が保育園の先生に叱られた時も、私は特に何も言わず「大丈夫だよ」と子どもの気持ちを受け止める役しかしません。家の外で叱られてきた時は、家の中が逃げ場になる。叱ったり教える役は先生がやってくれたわけだから、私にはもうその役目をする必要はないと思うんです。
しっかり立ち直るから、また頑張れる
子どもって不思議なもので、叱られると自然と別の所に行くんですよ。そこで受けとめてもらったり、言えなかった気持ちを吐き出したりしながら、逃げた場所でしっかり気持ちを切り替えて立ち直るんです。それが成長する子どもにとっては、とても大切なことだと思っています。それを繰り返しながら、子どもたちがまた、頑張っていけたらいいなと思っています。