
私は子どもが3人いるので、参加しているコミュニティもたくさんあります。
子どものクラスだけでも3か所あるので、日々いろいろなママたちとの交流があります。
先日、三男のクラス会でのことです。
半年ほど前に双子を出産したママから、「3人の子育てどうですか?」と質問を受けました。
それから色々な話をしていたのですが、そのママが、突然言葉を詰まらせて泣いてしまいました。
そのママは、4歳(女の子)と6か月(双子の女の子)の、3人の子どものママです。
4月からの復職にあたり、仕事と家事・育児の両立ができるのかが不安だということ。
そして、上の子が可愛く思えなくて、どうしていいかわからないということ。
たぶん・・・
上の子のことが、一番ネックになっている問題なんだろうな、と私は感じました。
上の子の名前を口にすると、言葉に詰まって、泣いてしまっていたから。
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下の子育児で、上の子が可愛く思えないママへ
「そういえば、私もあったな…」と自分のことを思い出して、ついつい、もらい泣きしてしまいました。
私も、三男が生まれてちょうど半年くらい経った時に、二男に対してものすごくイライラしていた時期がありました。自分でも理解できない程の強いイライラがあり、これではいけないと思って、その時に色々分析したり考えたんですよね。
- どうしてこんなにも上の子にイライラするのか?
- どうしたら解決できるのか?
それを自分なりに分析し、解消したんです。
今日はその時考えたことをお伝えしたいと思います。
上の子がかわいくないと思う原因は、「私の邪魔をするから」
まず、私が自己分析をして気づいたのは、上の子が自分の「邪魔をする」と強く感じているいうことでした。
下の子の出産後、ほとんどのママが、昼間は赤ちゃんと自分だけの時間を過ごしていると思います。
昼間は上の子が保育園(幼稚園)に行っているので、赤ちゃんと二人きりの時間が過ごせますよね。つまり、誰にも邪魔されずに赤ちゃんのお世話ができる時間なんですよね。おっぱいをあげたり、寝かせたり、赤ちゃんが寝ている間に家事ができたり。誰にも邪魔されることのない、自分のペースでできる自分の時間なんですよね。
けれど、その至福の時間もあっという間に過ぎ去り、上の子のお迎えの時間になります。
上の子が帰ってくると、ママのリズムは一変します。リズムが自分から子ども(上の子)に移るんですね。それによってどういうことが起こるかというと、
- やろうと思っていたことができなくなる
- 子どもがこぼしたり散らかしたり、自分の仕事を増やす
- 自分のやりたいタイミングに、「ママ〜!」と呼ばれる
- 赤ちゃん(下の子)が泣いてしまう
こんな風に、日中の安定していたリズムが一気に崩れてしまうんですね。
これを自分自身がどう捉えているかというと、
ペースが乱される=邪魔をされている
と、感じていることに気づきました。
邪魔をしてくる人=敵
脳は無意識のうちに、こういう感じの理解をしているのだと思います。
(といっても、あくまでも私の見解ですが・・・)
産後は、「オキシトシン」というホルモンが多く分泌されることが色々な研究わかっています。この「オキシトシン」ですが、他者への攻撃性を強める作用もあるようで、たとえ家族であっても、育児に非協力的な人は「攻撃の対象」となり、イライラ感が強められてしまうというのです。これは、NHKのスペシャル番組を見ていて知ったのことなのですが、番組内では主に「夫へのイライラ」としてこのことが取り上げられていたのですが、私はこれは上の子にも当てはまるのでは、と思いました。
育児に非協力的な人は「攻撃の対象」
ここがポイントだと思うのですが、これはそもそも、「母親が安全に赤ちゃんを育てていく」という本能的な部分では仕方ないのではないかと思います。
小さな赤ちゃんは母親なしでは生きていけません。その赤ちゃんを育てていく上で邪魔をされるようなことがあれば、攻撃の対象となって当然ですよね。
上の子をかわいいと思えずに、大きな葛藤(かっとう)を抱いてるママも多いと思いますが、こう考えると、これっていたって普通の感覚だと思いませんか?誰でも、自分の敵だと思っている相手に対して「かわいい」なんて思えませんよね?
上の子を可愛がる方法:第1のキーワードは「自分の味方」
自分でも知らず知らずのうちに、上の子を「敵=攻撃の対象」だと思ってしまっている・・・。
だから可愛く思えない・・・うまく愛情を注げない・・・
そこで、私はこう考えました。
だったら、いっそ「自分の味方」にしちゃえば?
では、どうやったら敵だと思っている子どもを味方にできるのか・・・
答えはカンタンです。
自分の手伝いをしてもらうのです。
どんなことでも良いと思うのですが、子どもがまだ小さいうちはカンタンなお手伝いで十分です。
私が実践したのは・・・
- オムツ持ってきて〜
- ゴミ捨ててきて〜
- コップ片付けて〜
と、こんな感じのことです。
赤ちゃんを育てるママは、猫の手も借りたいくらいのシーンがたくさんあります。
例えば、「赤ちゃんにおっぱいあげていて動けないけど、ティッシュ取りたい」とか「赤ちゃん抱っこしてるけど、オムツとおしりふきが取りたい」・・とか。
そんな時こそ、上の子の出番です。
手伝ってくれた時は「ママ嬉しい!」というセリフとともに、大げさに喜ぶんです!とにかく、喜びをたくさん表現することが大事です。抱きしめたりすることに抵抗がある時は、自分が喜ぶだけでも良いと思います。子どもがしてくれたことに対して、喜ぶ姿を返すこと、ママの笑顔を見れるだけでも子どもにとっては大きな幸せですから。
ポイントは、あくまでも「自分の手伝いをさせること」です。
「絵が上手に描けた」とか「服が上手に脱げた」とか、そういうのは子ども自身のことですよね?そうではなくて、ママ自身の手伝いをしてもらうのです。ママが「手伝ってもらった」という感覚を持てることが大事だと思います。自分自身のことであれば、心から喜ぶことができますから。
これを続けていくと、自然と良い循環に変わっていくはずです。
私はこの方法で、上の子問題をあっけなく解消しました。「かわいく思えない」という感覚はあっという間にどこかへ消えました。
上の子を可愛がる方法:第2のキーワードは「二人だけの時間」
上の子を味方につけたら、今度は2人だけの時間を作ることも効果的です。
子育て中の家庭だと、なんとなく、
赤ちゃん&ママペア
上の子&パパペア
という構図になってしまいがちですが、赤ちゃんは授乳以外はママでなくても大丈夫なことが多いので、パパがいるお家なら、夜寝るまでの間くらいはパパに見てもらいましょう。
そうやって、あえて上の子のケアをする時間を作ることで、自分の気持ちも家の中も、どんどんハッピーになりますよ。赤ちゃんのお風呂はパパに任せて、上の子はママと一緒にお風呂に入るなど、意図的に二人の時間を作ると良いと思います。(パパがいないお家はなかなか難しいですが…土日などのお休みに実践してみてください)
上の子をかわいいと思えないのは、決してママのせいではありません
上の子がかわいく思えないと、つい自分を責めてしまいがちですが、私はそれが一番良くないと思っています。
育児中のママは、産後のホルモンバランスが乱れていたり、そのせいで気持ちも下に向かいがちです。ただでさえ心身のバランスが難しい時期なのに、何かうまくいかないとすぐに自分を責めてしまったり・・・。知人のママもそうですが、真面目で責任感の強いママが多いように思います。
けれど、(これは私の経験からですが…)自分を責めれば責めるほど、いろいろなことが良くない方向へ向かいます。自分の中に気持ちの悪循環を作ってしまったり、それが原因で子どもとうまくいかなかったり。とにかく、どんな些細なことでも、決して自分を責めないことです。
それでも気持ちの切り替えがうまくいかない時は、誰かと話をするのが、即効性がありオススメです。
- パパ
- ママ友
- 母親
など、近くにいる人と話をしましょう。核心をついたような話でなくても、他愛もない話でもいいのです。とにかく自分の中の日常的なものを外に出せるような時間があると、気持ちもスッキリすることが多いような気がします。
そして、この難しい気持ちもずっとは続きません。
今はとりあえず「ホルモンのせい」にして、自分を責めず、気楽にいきましょう^^
<子どもの気持ちを客観的に見つめられる、おすすめ絵本>
下の子が生まれたときに、図書館で立ち読みし、思わず号泣してしまった本です。